私は、50歳の男性です。現在の職業は、自営業で、地方都市で衣料品店を経営しています。本業の経営は、かなり苦しいです。
今やっているのはドラッグストアの早朝の商品陳列の副業バイトで時給800円になります。
50代で手を出したドラッグストアの早朝バイトの流れ
まず、早朝5時に出勤します。
もちろん社員は誰も出勤していません。預かっていた鍵を使って、出入口を開けるところから業務開始です。
大量の商品のあるところなので、セキュリティーが厳重でした。
セキュリティー解除の手順が複雑で、手順を間違えると警備会社の警備員が駆けつけてきました。
その日のシフトのメンバーが集まると、朝礼をしました。
朝礼の手順がこれまた煩雑でした。大声で社訓を唱和しなければなりません。また、会社のスーパーバイザーから訓話をされました。さらには、全員がポケットに何も入れていないことを相互にチェックしました。盗難防止のためです。
それから、ようやく実作業開始です。既に配送業者が、商品を店舗の入り口付近に運びこんでいます。商品は大型の箱状の金属製のキャスターに入っており、これを店舗の中央の通路へ移動させます。
次に、キャスターから商品を陳列する棚の前におろします。
商品の多くは、段ボール箱に入っていますが、中にはむき出しの状態のものもあります。作業は単純ですが、手間暇はかかります。
陳列場所を事前に知らないと、この作業がなかなかうまくいきません。
キャスターを空にしてから、実際の商品の陳列を開始します。
賞味期限のある食品なども多かったです。それらの商品は、賞味期限の近いものを前の方に陳列しなければなりません。そのため、いったん棚から商品をすべて出してから、すべて陳列し直すという作業も必要でした。
食品の他には、赤ちゃん用の紙おむつや化粧品や医薬品などがありました。
ドラッグストアであるにもかかわらず、陳列するのは医薬品以外の商品が多かったです。
さらに日配と呼ばれる乳製品や食料品もありました。
これらの陳列に際しては、スキャナーを使用してバーコードを読み取り、入荷数をチェックするという追加作業もありました。
間に15分の休憩をはさんで、3時間ほど作業をしました。作業が終了すると、今度は終礼がありました。
ここで、スーパーバイザーからその日の作業についての講評がありました。その後、さらに作業報告書を店舗責任者に提出して、ようやく作業終了でした。
商品の入荷量によって、30分から1時間くらい、残業したり早く終わったりしました。
50代から早朝バイトで働くのは超きつい
早朝5時からの仕事なので、朝がつらかったです。
特に冬季は、肉体的につらかったです。
夏は夏で、売り場は蒸し風呂状態になりました。ただし、店舗の責任者から冷房を入れてもいいという許可が出たので、改善されました。
店舗によっては、蒸し風呂状態で作業しなければならなかったようです。
スーパーバイザーという肩書の人がいて、この人が作業の責任者でした。スーパーバイザーは、電気代がかかるという理由で、最初は冷房を許しませんでした。
スーパーバイザーは最初は若い男性でしたが、勤務態度が不真面目で、すぐに退職しました。この人は、しばしば遅刻するので、作業の予定が狂うことがあり、迷惑でした。
次のスーパーバイザーは若い女性でした。この人は、熱心過ぎて、口やかましすぎました。やはり、迷惑でした。
そんな調子なので、職場の雰囲気は悪かったです。なかなか人が定着しませんでした。頻繁に辞める人が多いので、残ったものが尻ぬぐいを強いられました。
作業そのものは、分類上は軽作業に入ると思います。しかし、飲料品のペットボトルを箱ごと運んで、さらにそれを開封して中身を陳列するという作業は、かなり重労働になりました。女性には、相当に厳しかったようです。
50代で本業以外の副業をやって感じたこと
50代の男性が本業の他に副業バイトを持つということになると、早朝か深夜の仕事になると思います。私の経験したバイトは、早朝バイトでしたが、なかなか厳しい割には、時給は安かったです。
早朝でなく、昼間の商品陳列のバイトもあります。それと比較して、時給に差はないです。
あまり、割のよいバイトというわけではありません。
実際に同僚は、あまりやる意味がないとぼやいていました。その人は、主婦でしたが、朝の時間を取られてしまうため、家族の朝食の世話ができませんでした。その人の家族は、朝食を外食することになり、その分だけ余計にお金がかかりました。
副業バイトは、早朝ではなく、深夜か、あるいは本業の休日にするべきでしょう。