私、年齢は³三十七歳で、現在、ローソンでパートタイマーをしつつ、聞き方&コミュニケーション講座の講師をつとめています。副業バイトでウグイス嬢を経験し、半日で6000円稼ぐことができました。
5日間やったので3万円です。その時の感想を書こうと思います。
岡山市内にある「司会事務所 ビアンフェ」のご紹介で、岡山市議会議員選挙の時に、某新人候補者さんのウグイス嬢をつとめさせていただきました。
事前に研修も受けさせていただいたのですが、これがもう、思っていた以上に大変な作業でした。
選挙でのウグイス嬢の副業バイトは思っているより大変です
まず、住所氏名を登録します。こうしないと、選挙カーには乗れないのだそうです。そして当日、腕章を付け、白手袋をお借りして、乗車したのですが… これがもう、大変!
選挙カーって、ご存知のように、選挙区内をくまなく走るんですね。「えっ、この道通り抜けられるの?」という細い路地にまで入り込んで、あっちに曲がり、こっちに曲がり… 広い道から、田舎道まで、選挙区内を時間一杯走り回るわけです。
私は初体験でしたので、最初からマイクを握らせてもらえるわけではなく、最初に命じられたのは、移動中している間中、車の周囲を見張る事でした。
「大人でも、子供でも、手を振って下さる方がいたら、絶対に見逃しちゃダメ! 見つけたらすぐに知らせて。」
で、車に乗っている間中、対向車線の車はもちろん、道行く人。後ろの車。また、アパートがあれば、アパートの上階まで、鵜の目鷹の目でキョロキョロ、キョロキョロ、一瞬も気が抜けません。
車はどんどん曲がる。縦横無尽に走り回る。この段階で、一度もマイクを握ることなく車に酔って脱落する方が出ました。
私の場合、ここは何とかクリア。少し車に慣れた所で、マイクを握らせていただけたのですが、これがまた、細かな注文やら、注意点だらけ。乗車している間中、容赦なく、先輩の指示と叱責が飛んでくる。
病院の側ではうるさくしない。葬祭場の周囲では、マイクのスイッチを切る。又、他候補の選挙事務所の前を通る時には、ああして、こうして。先輩議員の選挙カーと行きあった時には、どんな言葉で応じるのか、などなど。
細かく配慮しつつ、周囲に目を配りつつ、「声は明るく、元気よく。ただし、絶対に無理しちゃダメ!」
ウグイス嬢って、ずっと話続けるんですよね。数時間単位で。無理をして、翌日声が出ないでは話になりません。だから、絶対に無理はしない。絶叫していいのは……最終日だけ。
1日が終わったころにはぐったり。
ただ、選挙というものは面白いモノで、日を追うごとにテンションが上がって行くんですね。どんどん加速していくこの感触がまた、たまらなく興味深いものでした。
選挙カーのウグイス嬢をやって感じたこと
今、ふり返ってみるならば、一瞬も気を抜けない。また、否応なく喋りつづけなければならないなど、かなりきつい思いはしたのですが、それが今では全て私の中で「面白かった体験」に変化しています。
日々、慣れて行くというか、進化して行くというか、極めてスムーズに状況に適応していく私がいました。
また、選挙という独特の熱、高揚感にあてられてしまったのか、どんどん本気になっていく私もいました。
なんと申しますか、選挙カーのスタート時には、選挙事務所に詰めている皆さんが、声援と共に手を振って送り出してくれるんですね。
また、無事に1日の予定を終えて帰りついたら、皆さんでねぎらってくれるわけです。ここらが何とも心地よいのです。
また、この時ウグイス嬢を担当させて頂いた新人候補者さん、実は私の友人の友人だったので、友人たちも多数、選挙事務所に出入りしていて、最初は仕事として引き受けたものの、次第に本気になっていく私がいました。
これが、声とか表現に、良い方向で影響してくれたようで、総決起集会の司会でウグイス嬢の先輩が抜けた穴を、数時間ほぼ一人で埋める事になった時、念のためにということで、今回このお仕事を紹介して下さった「ビアンフェ」の社長さんが同乗して下さったのですが、
お手を煩わせることなく、数時間ほぼ一人で喋り倒しただけでなく、後日、「この短期間でよくここまで上手くなったわね。ビックリしたわ」という感想を頂いてしまいました。これは、本当に嬉しかったですね。
早朝のパート仕事を終えた後に、ウグイス嬢をさせていただいたため、身体の方はかなり酷使することになってしまいましたが、今でも得難い体験でした。
なにより、このウグイス嬢では、お手当を頂きながら、長時間話すコツやら、気の配り方、目の配り方など、色々なことを学ばせていただきました。お声掛けいただいた「ビアンフェ」の社長様には感謝しかありません。
私は不器用な人間なので、稼ぐコツといったものは分からないのですが、ご縁を頂いたお仕事を精一杯やらせていただく。お仕事に真摯に向き合う。ここが大切なんだろうなと思います。
私のこのお仕事体験が、何かのお役に立つなら幸いです。